大栄環境グループの環境づくり

(株)GE低濃度PCB廃棄物無害化処理

低濃度PCB廃棄物を、完全に無害化する。私たちの挑戦は続きます。

「重要度の高い社会的使命です。私たちがやらなければいけない、という強い思いがありました」。
ある種の覚悟を持って低濃度PCB廃棄物無害化処理プロジェクトに着手したと、大栄環境グループ、株式会社GE所長の新井武好は振り返ります。
燃えにくく電気絶縁性に優れた特性を持つPCB。かつては、トランスやコンデンサといった電気機器の絶縁油など、幅広い用途で使用されていました。
しかし、強い毒性を持つことから、1972年、製造禁止に。
その後、2002年には、PCBを使用していないはずの電気機器の絶縁油に、微量のPCBが含まれていることが判明しました。
これが低濃度PCBです。
そして、その存在量が膨大であることから、無害化処理が、新たな社会問題として浮上。
技術面、制度面から、国を挙げた安全処理体制づくりが進むことになります。
GEでは、技術の進化や法整備などの条件が整った2010年からプロジェクトを開始。
今まで蓄積した高度な技術を駆使することはもちろん、社員が一丸となった取り組みで周辺への環境対策にも万全の態勢を整えるなど、さまざまな課題に挑みました。
その結果、2014年9月に環境省から低濃度PCB廃棄物の無害化処理認定を取得。大阪府内では初の認定施設です。

回転することで高効率の燃焼を可能にするロータリーキルンストーカ炉。

回転することで高効率の燃焼を可能にするロータリーキルンストーカ炉。

低濃度PCBの廃油を、二重構造のタンクで厳重に管理しています。

低濃度PCBの廃油を、二重構造のタンクで厳重に管理しています。

現場を統括する小俣秀明は「当初の目標はクリアできましたが、まだまだこれから。重い責任を感じます」と気を引き締めます。
現在、処理対象になっている低濃度PCB廃棄物は大きく分けると2系統。
まず、タンクローリーによって受け入れる粘度が低く噴霧処理できる低濃度PCB廃油。
次に、密閉専用容器やドラム缶などで搬入される固形物の低濃度PCB汚染物です。
これらの低濃度PCB廃棄物は、焼却炉に投入されるまで、厳重な管理下で移送され、最終的に850℃以上で約3時間焼却し、完全無害化されます。

また、これからも安全、適正に低濃度PCB廃棄物の完全無害化処理を行うために、現場での実務研修や勉強会など、従業員教育も徹底していきます。
法律により、PCB廃棄物の保管業者に義務付けられた処理期限は2027年3月31日。
これからも、低濃度PCB廃棄物の処理項目を増やし、少しでも早くすべてを処理し、皆さまの不安の元を取り除いていくことが、私たちの使命だと考えています。
完全処理が実現するその日まで、さらに高いハードルに挑み続けます。

低濃度PCB汚染物の密閉容器を、専用の入口から焼却炉へ投入します。

低濃度PCB汚染物の密閉容器を、専用の入口から焼却炉へ投入します。

常に850℃以上で燃え続ける焼却炉。

常に850℃以上で燃え続ける焼却炉。

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