自動車リサイクル
自動車の廃車時における適正処理とリサイクルを推進し、
環境問題への対応を図る
自動車リサイクル法とは自動車の廃車時における適正処理とリサイクルを推進し、環境問題への対応を図ることを目的に2005年の1月に本格施行されました。自動車メーカー、輸入業者、販売者、解体業者など自動車関係業者の役割と義務を定め、また消費者にもリサイクル費用の支払いを義務づけています。
大栄環境グループでは、トヨタ・ホンダを中心とするTHチーム、日産・マツダを中心とするART(自動車破砕残さリサイクル促進チーム)の両チームより委託を受けています。
ASR(シュレッダーダスト)
- ASRとはAutomobile Shredder Residuesの略で廃自動車を破砕し有価物を回収した後に残る廃棄物のことです。樹脂、発泡ウレタン、繊維、ゴム、金属などが混在しており、処理困難な廃棄物です。
自動車大国の日本では年間に70万トン~80万トン発生していると言われています。
処理フロー図
主なリサイクル製品
土木資材 エムワンアース焼却施設から発生する焼却灰や自治体からの焼却灰などを、トロンメル選別、磁力選別、破砕などの処理をして添加剤を加えた後、ロータリーキルンで溶融直前の温度で焙焼した製品です。
スラグ溶融施設で最高2000℃の高温による処理後、ガラス状の溶融スラグとして回収し、土木資材などに再利用されます。
メタル溶融施設で最高2000℃の高温による処理後、急激に冷やすことで砂粒状のメタルを回収します。回収されたメタルは、カウンターウェイトなどの金属原料に利用されます。
硫黄アルカリ洗浄により、ガス中の塩素分(塩化水素)を中和反応によって除去し、ガス精製装置でクリーンなガスと硫黄に分けられます。回収された硫黄は化学薬品や化粧品などの原料に利用されます。
金属水酸化物水処理設備で、ガス中に含まれる重金属類を酸洗浄することにより、酸性水に溶け込んだ重金属類を水酸化物として回収。銅、アルミニウム、チタン、鉛、亜鉛など、非鉄金属の原料として利用されます。