大栄環境グループ

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森林保全

森のこれからを考えること。
それは、人の未来を考えること。

木材、防災、生き物たちの住処、きれいな水、景観・・・森は私たちにとってなくてはならない存在です。
このかけがえのない資源を、利用しながらもどのように守っていけばよいのか。
全国29か所、約8,170ヘクタール(甲子園球場約2,100個分)の社有林を核とした、100年先を見据えた森づくり。
それは、100年続く企業を目指す当社グループのシンボルとなる事業です。

林業と地域の発展のために

担い手不足により適正な管理が行き届いていない森林が全国で増加しています。私たちは社有林のある奈良県十津川村の森林所有者の方々と一緒に「十津川北部林業協議会(FONT)」を設立しました。FONTは林業経営に必要な様々な事務手続きを代行し、森林所有者の負担を軽減するとともに収支の透明性を担保します。生産される木材の信頼とブランド価値向上を目指すことで、日本の林業の未来を拓く鍵となるよう、積極的な活動を続けていきます。

十津川北部林業協議会(FONT)

経営計画や作業計画の立案、伐採搬出業者、測量業者との契約と発注、丸太の販売と精算、伐採届等の行政手続き、各種補助金の申請等を代行します。また、丸太販売実績のデータを一元管理し、森林所有者に林業経営のアドバイスを行います。資金の流れを関係者間でオープンにし、収支の透明性を担保します。

FONT : Forestry Organization in Northern Totsukawa
2020年2月設立

森づくりは人材育成から

人が森の恵みを受け続けるためには、これまでの画一的なプランテーションから多様な自然に近い森にシフトしていくこと、そしてフォレスター(森林管理のエキスパート)の存在が必要だと私たちは考えています。2021年に開校した奈良県フォレスターアカデミーは、日本で初めてフォレスターの育成を謳った高等職業訓練校です。総合農林では、外部講師など様々な形で同校の運営に参画し、広域行政が行う林業の人材育成を支援しています。

フォレスター

地域の森林管理を担うエキスパートのことで、欧米では一般的な職業(資格)。公務員の場合と林業団体などに所属する場合とがあります。森林所有者へのアドバイスや森林所有者に代わっての林業経営を行うため、森に関わる様々な利害関係者の調整が必要で、幅広い知識と技術が求められます。

奈良県フォレスターアカデミー

2021年4月に開校した奈良県が運営する公的な教育機関で、フォレスターコース(2年間)と森林作業員コース(1年間)があります。スイスのフォレスター養成校と提携し、人材交流も行い、卒業生は市町村役場、森林組合、林業事業体などに就業しています。

普及活動

私たちは森林行政のコンサルタントに加え、全国の市町村や団体が開催する森づくり講座に講師を派遣しています。間伐の際に伐る木と残す木を選ぶ「選木(せんぼく)」作業や森林管理に必要なコミュニケーションの訓練が得意分野です。また、森や林業に興味があるが、学ぶ場がなかなか無いという声にお応えして、2020年夏より一般市民向けのオンライン講座「森に学ぶ」を始めました。林業のファンを増やしたいという想いのもと、地道な普及活動を継続していきます。

森づくり講座

月1回×12回のオンライン講座で、森に関わるあらゆる人々が共通言語を持つことを目標に、一般市民向けに林業の専門用語から業界事情まで分かりやすく解説します。2020-2021シーズンが好評だったため、二期目(2021-2022シーズン)も開催しました。

防災と生物多様性

2004年および2011年の台風により、社有林である三重県の大台山林で10ヘクタールの山崩れが発生しました。復旧工事は三重県の公共事業により行われていますが、私たちは県と協働して通常の工事メニューに加え、防災と生物多様性の機能のさらなる向上を目的に森林再生事業(大台プロジェクト)に継続的に取り組んでいます。また、宮崎県三股町の社有林は希少植物や南限種の宝庫でもあり、生物多様性の観点から、これらの種およびその生態系の保全のための調査を進めています。

大台プロジェクト

2016年度~2023年度の期間、自然配植法を取り入れ、崩落土砂の堆積地に様々な地域性苗木を植栽して多様な森を育成するプロジェクト。防災・生物多様性と同時に環境教育を兼ねて、当社グループの職員が苗木づくり(種採り・育成)および植栽の一部を担っています。

その他⽣物多様性について

全国の社有林

当社グループの社有林は、子会社の総合農林が所有・管理を行っています。総合農林は森林経営の新たなビジネスモデルとして、2010年よりスイス林業の研究を行ってきました。彼らが実践している環境と経済が両立する林業「近自然森づくり」に私たちの森林経営の将来像を見出し、日本で応用するための試行錯誤を続けています。100年先に健康な森を引き継ぐために。国内外の賛同者の皆さまと共に、森と人の未来を考えます。

森林事業拠点

※1 ⼤栄環境 宮崎三股⼭林の特定エリアが「⾃然共⽣サイト」として環境省認定を受けました。

⾃然共⽣サイト⼀覧(環境省HP)

総合農林

山林売却をお考えの方へ

総合農林では、所有されている山林の売却についてのご相談を承っております。山林の評価は一般宅地や開発用地の不動産鑑定とは異なり、林業技術および森林管理の知識や経験が必要となります。総合農林では専門のスタッフが、机上調査や現地調査に基づき山林の客観的な価値を算出いたします。是非お気軽にお問い合せください。

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